
ジェイムズ・マーシャル モーリス・センダック さくま ゆみこ

「かいじゅうたちのいるところ」や「まよなかのだいどころ」でおなじみの
モーリス・センダックの絵本。
おなかをすかせたやせっぽちのおおかみが知らない通りに迷い込みます。
そのページには「豚印良品」とか、「ホテルトンヒル」、「ぶたのぶたい」
など、豚を連想させる看板がたくさん(笑)
おいしそうな豚のにおいに連れられて、やってきたのは
『白ブタのみずうみ』
という看板がある、劇場でした。
ブタの舞台を見るためにどんどん詰め掛けるブタ。ブタ。ブタ。ブタ…
みんなブタ!!
それをよだれをたらさんばかりに見つめるオオカミ。
でも、そこには目を光らせている警官が。
その眼を潜り抜けてブタを食うには劇場に入るしかない…
そんなときに、なんてラッキーな♪
裕福なブタが偶然チケットをくれて、劇場にまんまともぐりこむのです。
…そう。ブタをたらふく食べるために!!
一番良席である「ボックス席」から、いつ飛び込んで食ってやろうか?、
と企んでいるも、だんだんお芝居の魅力に取りつかれてしまいます。
さて、オオカミが取った行動とは?
芸術は寝食を忘れるくらい魅力的なもの。
そんな感動に出会えたオオカミがちょっぴりうらやましかったりします。
「この絵本は、ジェイムズ・マーシャルとモーリス・センダックの
友情から生まれた作品です。
マーシャルは1992年に亡くなりましたが、残されていた文章を見た
センダックが、自分の絵をつけて出版することにしたのです…」
と「訳者のあとがき」に書いてあります。
友人の死から7年後、悲しみを乗り越えたセンダックの絵本は、
ユーモアや仕掛けがたっぷりで、とても作品に愛情を感じます。
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だごだご ころころ
石黒 ナミ子 梶山 俊夫

日本昔話に出てきそうな感じで、方言がそのままいい味になっている
絵本です。
アマゾンのレビューによると、富山県の昔話だとか。
「むかし むかし あるところに、 きのいい じいさんと
ばあさんが おったと。」
で始まる物語。
ばあさんがこしらえた”だご”(だんご)をじいさんが誤って落としたら、
それがころころ転がってしまいます。
どんどんあとを追いかけるばあさんは、ついには川を超えて、
暗い穴の中まで行くのですが、なんとそこには赤鬼たちが
暮らしていたのでした。
鬼たちにだごをつくってやると喜んで、ばあさんは、次の日も
そのまた次の日もだごを作る羽目になります。
どうにかして、じいさんのもとに帰りたいと思ったばあさんを
助けたのは、過去に窮地を救ってやった赤とんぼでした。
追いかける鬼を何とかかわして、逃げつづけるばあさんととんぼたち。
さて、その結末は!?
ダイナミックな絵は映像で流れるような迫力があり、上手く読めば
子供たちが引き込まれること請け合いです。
作者の梶山俊夫さんは昔話の再話をたくさん手がけていて、絵も言葉も、
昔ながらのお話を堪能させてくれる仕事をしています。
個人的には、貴重な作家さんなのでは?と思いました。
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「だごだご ころころ」一瞬おむすびころりんかと思いましたが、おばあさんと赤とんぼ、どうやって逃げたのかしら?気になるわぁ~。
しかし、先日図書館のパソコンで「あしのうらのはなし」を検索したのに”該当無し”・・・(;_;)
がっかり・・・。
めげずにがんばりま~す(^^)b
良かったら是非、探してみてくださいね!
私はセンダックが大好きなので、出来るだけ読みたいと思っていますが、今まで読んだ中でこれはベストスリーに入りますね!
そのくらい良かったです。
「あしのうらのはなし」、ありませんでしたか~。
結構有名なお話だと思うんだけどなあ。
私は柳生弦一郎さんの「おへそのひみつ」を古本屋さんでゲットしましたが、これはかがくのともでした。
意外と、そういうところのほうがあるかもしれません。
お話にも絵にもユーモアが散りばめられていて、何度見ても飽きないような気がします。
>絵本はきりが無い。
確かにそうですよね。
毎年、ものすごい数の絵本が出版されるわけだし。私はとにかく絵本が好きなので、娘に必要なくなっても自分が楽しむために読むと思います。
世界中の絵本を読み尽くせたら幸せだなあ(^^)
今は月に60冊くらい借りますが、まだまだ足りないなあと思っています。
先日ご紹介いただいた「あしのうらのはなし」借りました!
まだシオには読んでないのですが、
とってもおもしろい本ですね~

シオの反応が楽しみです♪
以前も書きましたが、絵本選びの時にとっても参考になります

これからも期待しています

すでに、家族全員のお気に入りになりつつあって、いずれは買うかも♪
ただ、ちょっと文が長いので、読み聞かせに時間がかかるのが大変です(^^;)
「あしのうらのはなし」おもしろかったですか(^^)
シオ君も楽しんでくれるといいなあ(^^)
しゃらまむさんも紹介してましたけど、体の絵本は柳生源一郎さん、堀内誠一さん、かこさとしさんで、かなり網羅できると思います。
ココには紹介し切れなかった作品も色々あるので、探すときの参考になれば幸いです。(^^)
>これからも期待しています
ありがとうございます~♪
また面白い絵本探してきますね(^^)
センダックすきなの~!
私も大好き(^^)
先日、とうとう、「まよなかのだいどころ」を買いました♪
あの、ナンセンスで、夢一杯の世界が大好きなのよ~!
手元にあって、返さなくて良いって幸せだわ(^^)
友人のエピソードはじんと来るよね。
訳者のかたが載せてくれ無ければ分からなかったけど、そういう裏舞台を知ると、ますます絵本に愛着が湧いちゃう。
ほんとに、いい絵本だから、もし見かける機会があったら、是非手にとって見てね!